抗がん剤治療はするべきか、しないべきか?胆管細胞癌の母を見て感じたこと
こんにちは
胆管細胞癌を患っていた母を側で見ていた“なーママ”です
母が亡くなるまで、私は実家で過ごしていた為に、母の友人や親戚に、がん治療について相談されることが多々あります
そこで、今日は、抗がん剤治療について書きたいと思います
前もって言っておきますが、私は医療関係者では一切ありません
がん患者である母を側で見ていて感じたこと
母は、最期の最後まで、生きようと辛い治療でも挑んでいました
母は、胆管細胞癌(川島なおみと同じガン)のステージ4でした
そして、私は少しでも1日でも長生き出来るのであるならば、どんな事でも少しの可能性がある事はなんでも頑張ってやって欲しいとその当時は思っていました
母ががんと闘う為に行ったこと
私達家族は、色々調べ、実際に沢山のことをしました
母は、まず手術をして、大きながんを取り除いたものの、あらゆる臓器まで転移していた為、その後放射線治療と抗がん剤治療に移りました
(あと2週間ほど手術が遅れていたら、体内で腫瘍が破裂して、即死になっていたそうです)
母は、放射線治療も抗がん剤治療も副作用が強く出るタイプで、とても苦しんでいました
また、それらの治療結果も芳しくなかった為、自由診療の治療や食事療法も沢山しました
がん患者である親戚を見ていて感じたこと
母とは別に、ステージ4と余命宣告をされた大腸ガンの親戚がいます
医師に言われた治療は全て受け、5年経った今も再発せず元気に生きていらっしゃいます
抗がん剤治療の副作用は辛そうでしたが、完治して、元気いっぱいに生きている今を見ると、抗がん剤治療などをしてよかったと心から思います
抗がん剤、放射線治療するか、しないか
抗がん剤治療、放射線治療はがん細胞を殺そうとすると同時に、よい細胞も殺してしまいます
なので、がん細胞に治療の効果が現れない場合は、単に治療の副作用、そして体が弱るだけとなってしまいます
(極端に言うと、寿命を自ら縮めてしまうことになるかもしれません)
なので、手術後には、家族で何度も話し合ったり、医師の知り合いに相談したり、沢山悩みました
その際、我々は、医師にも看護師さんにも「もし自分がガンだったら、抗がん剤治療や放射線治療をしますか⁇」と聞きました
担当医師は、「僕は、抗がん剤治療を受けないという選択をする勇気がないので、すると思います」とおっしゃいました
「ただ、私の妻は看護師なのですが、私の妻は絶対抗がん剤治療をしないと言っていますね」と
そして、「男の方が怖がりが多く、女性の方が抗がん剤治療をしないと腹をくくる方が多い印象もありますね」ともおっしゃっていました
実際、芸能人の方でも、樹木希林さんや川島直美さんは、自分のガンをしっかり受け止めて、抗がん剤治療をしないという選択をなされました
その結果かわかりませんが、最期まで自分らしく人生を全うできたのではないかと感じました
QOL(クオリティーオブライフ)を重視した生き方だったなぁと
また、看護師さんは、ガン患者さんの辛い副作用の状況を毎日目の当たりにしているためか、「もし私がガンになっても、抗がん剤治療はしないと選択します」と言っている方が多い印象でした
ただ、ガンの種類によって、抗がん剤の種類の多さが違ったり効きやすさが違ったりするので、その患者さんの状況にもよるところが大きいとも思います
まとめ
母の場合、放射線治療も抗がん剤もほとんど効かなかったという結果を知ってしまった後からでは、あの苦しみを味あわせてしまって、とても辛かっただろう、可哀想にと感じます
しかし、結果が分からない段階で、それらの治療をしない選択は、本人にとっても、周りの家族にとってもかなりの勇気が要ることです
おそらく、放射線治療や抗がん剤を母がしていなかったら、「もしかしたら奇跡が起きて、今頃生きているのでは⁉︎」とか「もしかしたら、もう少し長生きできたんじゃないか⁉︎」とずっと心の中に引っかかるものがあり続けたであろうとも思います
母が出来る限りの治療を受けてくれたおかげで、残された側の治療への心残りは無く、その点では頑張ってくれた母に感謝の気持ちでいっぱいです
本当に難しい決断だと思いますが、本人とそのご家族が悔いのない選択を出来れば、それが最善の決断であると思います
日本人の2人に1人ががんになる時代…
誰かの参考になればと思い、書かせて頂きました